主婦業と仕事を両立させるのは容易なことではない。
子供がいる場合は仕事で家を空けられる時間にも制限が出てくるため、正社員として仕事を続けるのは難しいことも多くなる。
そのような場合でも、仕事を続けていくための選択肢として、派遣社員として働く道を選ぶ主婦は目立っている。
最初から働く期間が決まっていて希望の勤務時間に沿った契約が結ばれているため、残業をする必要がほとんどないことも、兼業主婦にとっては大きなメリットになっている。
自分のプロフィールと勤務時間や職種などの情報を登録しておけば条件に合う企業を紹介してもらえるため、自分で探す必要がないところもうれしいポイントである。
正社員と非正社員の、職場での満足度についてまとめた資料(厚生労働省平成26年個人調査)を見てみると、「仕事の内容・やりがい」に「『満足』あるいは『やや満足』」と回答した正社員は68.1%で、派遣社員は60.7%となっており、正社員のほうがやや上回る数値となっている。
しかし「満足度D.I.」というポイントで表した場合、正社員は59.0ポイント、正社員以外では58.8ポイントとなっているので、仕事内容ややりがいに対して感じている満足度は、両者ほぼ同じということがわかる。
そのほかの項目だと「雇用の安定性」については正社員の満足度のほうが高いのだが、「労働時間・休日等の労働条件」に関しては、派遣社員として働く人の満足度のほうがずっと高い。
双方メリット・デメリットはあるが、それぞれ仕事の面白みに関しての差は認められない。